恋愛ますたあ業平君(伊勢物語)

 伊勢物語の現代語訳に挑戦!  ハッキリ言って、お話はそんなに面白いものではないんだけど、大学受験の古文で引用されることが多いから、ザックリでも意味が分かっていると強いよ。

 昔、ある男が、病気になって、このまま死んで行くんだろうな、と思ったときに詠んだ和歌がこれ。「最後には誰もが死ぬんだよとは聞いていたけれど、昨日、今日の事だとは思いもしなかったなあ(つひにゆく道とは かねて ききしかど 昨日今日とは 思わざりしを)」<ワ ... もっと読む

 昔、ある男が、どういうことを思ったんだろうか、こういう和歌を詠んだんだ。「思ったことは言わないでおこう。私と同じ人が、それをやってくれる訳がないのだから(思ふこと いはでぞ ただに やみぬべき 我とひとしき人しなければ)」<ワンポイント解説> 「これば ... もっと読む

 昔、ある男が、深草と言う所に住んでいる女の事をだんだん飽きてしまったみたいで、こんな和歌を詠んだんだよね。「長年住んだここを私が出ていったならば、深草は野原のように草がボーボーになってしまうかな(年を経て 住みこし里を出ていなば いとど深草 野にとや  ... もっと読む

 昔、有る男が、結婚の約束を棒に振った女に「山城の国の井手と言うところの清水を手にすくったときの水と同じ清らかな気持ちで約束したのに、頼み甲斐の無い世の中になったものだね(山城の井手の玉水 手にむすび 頼みしかひも なき世なりけり)」と和歌を送ったんだけ ... もっと読む

 昔、ある男が、雨の降っている日に梅壺から出てくる女を見て、「ウグイスが縫うという花笠をあなたにあげたいな。濡れてるあなたに着せて帰してあげたいよ(鶯の花をぬふてふ笠もがな ぬるめる人に きせて かへさむ)」と和歌を詠むと、女からは「ウグイスが縫うという ... もっと読む

 昔、ある男が「まだ、この女は男を知らないな」と思っていたところが、その女が、男のところに忍んで行っているという噂を聞いて、「近江でやっている筑摩の祭りを早くやってくれないかな。俺に見向きもしなかったこの女が幾つ鍋をかぶるのか、見てみたいよ(近江なる筑摩 ... もっと読む

 昔、浮気性の男が、別れて他の女の所に行くときに「形見だよ」と言って残していった物を見て詠んだ和歌がこれ。「形見だよと言って残していった物が、今となっては恨みのタネだわ。これが無かったら忘れるときもあったのに(形見こそ 今は あたなれ これなくは忘るると ... もっと読む

 昔、しばらく連絡の無かった男から「忘れてなんかいませんよ。今度、そちらに行きますから」と連絡があったときに、女が詠んだ和歌がこれ。「相手をしている女があちこちに増えたんでしょ。そんな人から忘れてませんなんて言われても、嬉しくも何ともないわ(玉かづら は ... もっと読む

 昔、帝が住吉にお出かけしたときに詠んだ和歌がこれ。「私が見てもかなり年数の経っているように見える。住吉の岸に生えている姫松はどれだけの世を経てきたのか(われ見ても久しくなりぬ 住吉の岸の姫松 いくよへぬらむ)」 すると、住吉の神様が現れて、和歌を詠んだ ... もっと読む

 昔、ある男が、東北の方に何となく迷って行ってしまったときに、京都にいる人を思いだして詠んだ和歌がこれ。「波間から見える小島の漁師小屋のひさしを見ていると、君ともしばらく会っていないな~と思ったよ(浪間より見ゆる小島の はまびさし 久しくなりぬ 君にあひ ... もっと読む

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